コロナで大打撃!イギリスLockdownで職を失った話

こんにちは、けいです。

中国から始まったコロナウイルス(COVID-19)が全世界で大流行しています。

日本でも本格的に流行が始まり、ちょうど昨日から外国人に対する入国禁止措置と検疫の強化が行われるようです。

わたしの海外にワーホリに出ていた友人たちも、先月末から続々とワーホリを終了し、緊急帰国しています。

さて、そんな中わたしは何をしているか?というと、しばらくは帰国する予定もなく、めちゃめちゃ家に引きこもってます(笑)

今日はそんなLockdown中のお話を少し。

勤務8ヶ月目にしてクビになる

最初からいきなりですが、実は先月末に、ついにクビになりました。。。

クビというと、なんかしでかしたのか!と思われる方が多いと思うのですが、本当に何もしてません。

そこ1週間でびっくりするくらい急展開したので、こういうこともあるんだなーと、一生に一度の体験でした。

もう二度とないことだと思っているので、記録としてここに残しておくことにします。

背景

わたしが住んでいるオックスフォードって学生の街なんですよね。

そのため、ターム(前後期の授業)が終わるたびに、学生たちはホリデーで実家に帰ったり、旅行に行ったりと、街から消えてしまいます。

年に数回、街から学生が一気にいなくなる時期があるんです。

特にうちの職場のカフェは大学のキャンパスの真横にあり、収益の6割から7割は学生さんが落としていってくれています。

それが今回、コロナの大流行と完全に一致してしまい。。。

先月の13日が現地の大学の修了式だったらしく、14日、15日と一斉に大量の荷物を持って学生が帰省を始めたのです。

いつもなら半数くらいの生徒さんたちは帰省せずステイするそうなのですが、今年はコロナの影響でいつ次のタームが始まるかが定かではありません。

大学によっては、すでにいくつかの講座の休講や、オンラインでの受講が決定しています。

そのため、オックスフォードが実家の人以外、ステイする必要がなく、全員が帰省してしまったのです。

シフト削減の打診

16日の昼。マネージャーから一本の電話が。

「Hey Kei, could you please come to the cafe at 3pm? I need to talk with you.」

この時点でいや〜な予感はしていたものの、このご時世もう仕方がない!と腹を括ってカフェへ。

するととても鎮痛な眼差しで

「I don't want to fire you, because you need to pay your rent and tax and everything by yourself.  However, we cannot give you many shift like last two weeks.」

と言ったことをつらつらと話されました。

要約すると、

  • ケイが家賃とかを自分で払わなければいけないのはわかってるから、クビにはしたくない
  • でも、今までのようにシフトを入れてあげることができなくなる
  • ケイともう一人とで、二人で一人分の時間のシフトになる

と彼が悪いわけでもなんでもないのに、しょんぼり。

わたしの中では、クビ宣告だ!と思っていたので、減らされるだけならまだいい方でした。

なので、了承し(勿論反論する余地はありません)、次のシフトは3日後だったので、またね、と別れました。

後から聞いたところ、この日1日でわたしともう一人がシフト削減の対象になり、3人が解雇されたそうです。(3人はいずれもオックスフォードの実家暮らしだった子たちでした)

削減打診の2日後にクビになる

この時はまだ、シフト減らされるだけなら、まだ生活できるし、なんとかなるさーと気楽でした。

ですが、その2日の18日。ボリス・ジョンソン首相が、カフェやレストラン等の営業を縮小もしくは停止してほしいと言った声明を出します。

「あ、ヤバイ」と思ったそこ何時間後に、マネージャーから再度電話が。

人件費削減のため、もうこれ以上シフトをあげられない、とのことでした。

シフト半減からのあっという間のクビ宣告に、むしろ「対応早!」と感心しました。(笑)

「本当にごめんね。でもカフェはもう少し頑張って開けてるから、いつでもきてね。フリーコーヒーにフリーフードだから!」

とにかくわたしが悪いことをしてクビになったわけではないことを強調され、こればっかりは仕方ないので、今度遊びに行くね、と返し。

イギリスのオックスフォード生活9ヶ月目にしてついにニートに戻ってしまったのです。

Lockdownが始まる

その後は「ケイついにニートになったー!」と日本の家族や友人らに報告したり、一緒にクビになった他のスタッフと今後どうする?と相談したりと、なんだかんだ忙しく。

理由が理由のため特に凹むこともなく過ごしていました。

むしろこの時はまだ暇になった時間で、せっかくだし北の方に遊びに行こうか!なんて考えていたんです。

正直この時はコロナを結構舐めてたんです。

シティで数人コロナ感染者が出てはいたのですが、どことなしに他人事だったんですよね。

そして23日の夜。翌日からの Lockdown の声明が出されました。

勿論、テイクアウトのみで頑張っていたうちのカフェも無期限の休業が決定。

不要な外出は禁止。

旅行になんて行けるわけがありません。

シフト削減からの1週間の出来事でした。

休業補償の対象に

では今ケイはどうしているか、というと、結構しっかり引きこもり生活をエンジョイしています。

というのも、当面のお金の心配が無くなったからです。

Lockdownが始まる少し前に、「コロナの流行でシフトの削減もしくは休業、果ては職を失った人の80%の給料を国が補填する」という声明が出ていたのですが、正直わたしが当てはまるかどうかは半々だなと思っていました。

どの国も自国民は守りたいけれども、外国人に対してはそうでもない、という場合が一般的だからです。

だから今回、正式にマネージャーから連絡が来て、80%補填されると言われた時は、嬉しかったのも勿論ですが、イギリスすごいなーと心から思いました。

ワーホリで短期しか滞在しない人間にも、きちんと3ヶ月保証してくれるのです。

政府の考えとしては「金はやるから家から出るな!」てことなんでしょうが、これで一気に気持ちにゆとりができました。

クビになってすぐの時は、もう来月にでも緊急帰国をせねば、と道半ばでワーホリを終えることに少しの寂しさがあったのですが、今は落ち着くまで世界の動向を見る余裕もあります。

むしろこの世界的危機のときに、外国にいるからこそ見えてくるものもあり、とても勉強になっています。

国公認のニート(笑)になったので、日々これからのことも含めて色々考えるようになりました。

 

先日Lockdownが始まって2週目に入りましたが、まだまだこれからが正念場です。

今後も不要な外出は控え、今しかできないことをしていこうと思います。

日本の皆さんも、イギリス在住の方も、ウイルスになんて負けないように、気をつけていきましょうね。

 

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